大ヒット上映中の映画『レジェンド&バタフライ』で、その脚本を手掛けた古沢良太さん。これまでにも数々の話題作を作り上げてきた、敏腕脚本家です。『レジェンド&バタフライ』では、今までにない信長の生涯を丁寧に描き上げ、魔王と呼ばれた冷酷な男・織田信長のイメージをも変えてしまうようなストーリーで観客を魅了しています。今日は、そんな古沢良太さんの代表作をシリーズごとにご紹介していきたいと思います。知っている作品、気になる作品があったら、ぜひこの機会に視聴してみてはいかがでしょうか?
どんな人?脚本家・古沢良太の基本プロフィール
- 生年月日:1973年8月6日
- 出身地:神奈川県
- 学歴:東海大学文学部日本文学科卒業
- 少年時代の夢:漫画家
- 性格:無口
華々しい経歴とは裏腹に、人と話をするのが苦手だという古沢さんは、もともと漫画家志望。手塚治虫さんが、「漫画家はマンガだけでなく映画も観なさい」と言ったことで映画を観るようになり、脚本に興味を持つようになったのだといいます。日本アカデミー賞・最優秀脚本賞や優秀脚本賞などを受賞している、注目の脚本家です。
アノ話題作も!古沢良太の人気シリーズ7選
『コンフィデンスマンJP』
3人のコンフィデンスマンと呼ばれる詐欺師チームが、悪徳企業のドンやマフィアのボスから、あらゆる手段を使って金を騙し取るコメディー作品。単なる喜劇ではなく、壮大なスケールと豪華なキャスティングも話題になりました。比較的新しい作品にもかかわらず、すでに後世に名を残すであろう新たな名作として、ヒット作を出し続けていますね。
『鈴木先生』
地味で素朴な中学校教師・鈴木先生の内面をダイレクトに突き詰める学園もの。恋人との関係や、教え子である女子中学生への歪んだ欲望を持つ鈴木が、教師としてしかるべき姿であるために自身の中身と向き合い克服していく独特のストーリー展開となっています。
『探偵はBARにいる』
アジア最北の歓楽街北海道札幌市「すすきの」を舞台にしたハードボイルド作品。大泉洋さん演じる探偵と、松田龍平さん演じる助手の高田が、事件に巻き込まれながらも依頼人の真相を追い求めていきます。主演の大泉洋さんのキャラクターも相まって、コミカル要素も含まれているので、ミステリー初心者でも楽しめる作品となっていますよ。
『リーガル・ハイ』
訴訟で一度も負けたことがない敏腕弁護士・古美門と、正義感の強い新米弁護士・黛の2人が繰り広げる、コメディタッチの法廷ドラマ。正義感や人権、温情などに無関心で、依頼を完遂して徹底的に勝ちにこだわる犯罪スレスレの弁護士の姿を、名優・堺雅人さんが見事に演じ上げましたね。
『ALWAYS 三丁目の夕日』
2005年に初めて公開された名作の1つ。舞台は昭和の東京・下町。夕日町三丁目に暮らす人々の暮らしを描く、心温まる作品です。まだ建設中だった東京タワーや、町中を走っていた東京都電など、当時の街並みを完全に再現したセットやミニチュアにも注目が集まりました。夕日町三丁目にある駄菓子屋を経営する茶川竜之介が、ひょんなことから見ず知らずの子ども・古行淳之介と共同生活をすることになるストーリー。2005年の日本アカデミー賞において全13部門でノミネートされ、うち12部門で最優秀賞を獲得した超話題作となりました。
『寄生獣』
人間の脳を乗っ取り、肉体を支配しながら他の人間を捕食する新種の寄生生物「パラサイト」を描いたSF作品。自身の脳への支配を免れた主人公は、右腕をパラサイトに支配されてしまい、「ミギー」と名付けやむなく共生することになります。前編から完結編にかけて、パラサイトに寄生される人間の極限状態や狂気を描きながらも、クライマックスに近づくにつれて実は人間のほうが危険な生き物であるという事実が浮き彫りになっていく、物語の移り変わりも見どころでしたね。
最新作『レジェンド&バタフライ』も話題に!
そんな古沢良太さんの最新作は、壮大なスケールと映像美、そして今までにないストーリーで織田信長の生き様を描いた映画『レジェンド&バタフライ』。木村拓哉主演の話題作で、公開から間もないにもかかわらず、すでに累計動員数92万人、興行収入は12億円を超えています。数々の作品を手がけ、コメディー要素を盛り込むのも得意としている古沢良太さんが描く1人の男・織田信長の一生。妻・濃姫を演じる綾瀬はるかさんとともに魅せる、普遍的な夫婦のやりとりにも注目が集まっていますよ。
まとめ
今なおその記録を塗り替え続けている、大ヒット作『レジェンド&バタフライ』の脚本を手掛けた古沢良太さんの人気シリーズをご紹介してきました。どの作品も、誰もが知る名作ばかりでしたね。28歳でテレビ朝日21世紀新人シナリオ大賞を受賞し、華々しくデビューを飾った古沢良太さんは、2016年には「高満足度脚本家」1位に輝いたこともある売れっ子脚本家。今後さらなるヒット作、そして私たちの心に残る作品を残し続けてくれることでしょう。早くも次回作に期待が高まりますね。