近年、YouTubeやニコニコ動画などの配信プラットフォームで活動する心霊系YouTuberが増えています。廃墟や心霊スポットを訪れ、視聴者にスリルと恐怖を届ける彼らですが、時として痛ましい事故や不幸な出来事に見舞われることもあります。
この記事では、心霊系YouTuberの死亡に関する実例や噂の真相、そして炎上事件について詳しく解説していきます。
実際に死亡した配信者の例
配信活動中や撮影中の事故で命を落とした配信者は、残念ながら実在します。
富士山で滑落したニコ生配信者
2019年10月、ニコニコ生放送で配信活動をしていた「TEDZU」さんが、富士山登山の様子を生配信中に滑落事故で亡くなりました。山頂付近で足を滑らせ、そのまま滑落してしまったのです。
生配信を視聴していた視聴者が110番通報し、翌日から山岳救助隊による捜索が始まりました。事故から2日後、富士山7合目付近の標高約3000m地点でTEDZUさんの遺体が発見されています。
この事故は、配信活動の危険性を改めて世間に知らしめる出来事となりました。
生配信中に食べ物を喉に詰まらせた事故
2019年4月には、「ソラハート」という名前で活動していた44歳の女性YouTuberが、生配信中に赤飯を喉に詰まらせて窒息死するという痛ましい事故が発生しました。
チャンネル登録者数5000人を超える人気配信者でしたが、大食い企画の配信中に悲劇が起きたのです。視聴者による通報で救急隊員が駆けつけましたが、すでに心肺停止状態だったそうです。
日本におけるYouTubeでの初の死亡事故として、マスコミでも大きく報じられました。
中国の配信者による過激企画での死亡例
海外では、さらに過激な企画で命を落とした配信者もいます。中国では、毒虫や生きたヤモリを食べる配信をした男性が、配信後に自宅で死亡しているのが発見されました。
また、別の中国人男性配信者は、3ヶ月間にわたってアルコールを大量に一気飲みする配信を続けた結果、配信を終えた後のタクシーの車内で死亡するという事故も起きています。
視聴者の注目を集めるための過激な企画が、取り返しのつかない結果を招いた例と言えるでしょう。
心霊系YouTuber死亡例はある?
ここからは死亡例や様々な理由で死亡説が流れた心霊系YouTuberについてまとめました。
廃墟系YouTuber行方不明事例
心霊・廃墟系YouTuberの危険性を示す事例として、2022年3月に廃墟系YouTuber「菊咲一花」さんが行方不明になった事案があります。長野県の諏訪大社を訪れた後、動画投稿とSNS更新が途絶え、ファンや同業者から安否を心配する声が相次ぎました。
芦安鉱山への探索が疑われましたが、現在も詳細は不明です。
心霊系YouTuber「BAD遠藤」
インターネット上では「BAD遠藤」などの名前が心霊系YouTuberの死亡例として挙げられることがありますが、公式な報道や確実な情報源による確認が取れていない状況です。
桐木けん坊さんの訃報騒動
2025年3月には、ホラー系イベント「幽霊屋敷に泊まろう」などを主催する団体「暗夜-ANNYA-」の代表・桐木けん坊さんをめぐって混乱が起きました。
団体の公式Xアカウントが「桐木さんが亡くなりました」と投稿したのです。突然の訃報に多くのファンが驚きましたが、約1時間半後に桐木さん本人が自身のアカウントで「いきてます」と否定しました。
調査の結果、不正ログインによるアカウント乗っ取り被害だったことが判明しました。虚偽の訃報を投稿するという悪質な行為に、多くの人が憤りの声を上げています。
フィッシャーズのぺけたん死亡の噂
心霊系YouTuberではないものの、有名YouTuberのフィッシャーズぺけたん死亡説が話題になりました。それは、同じく人気YouTuberグループ「アバンティーズ」のメンバー・エイジさんの水難事故死との混同です。
エイジさんは2019年1月1日、旅行先のサイパンで高波にさらわれて22歳という若さで亡くなりました。この事故は大きく報道されたため、「人気YouTuberが事故死」という情報だけが一人歩きし、フィッシャーズのメンバーと混同した人がいた可能性があります。
心霊系YouTuberの「やらせ」疑惑と炎上
心霊系YouTuber死亡の噂とは別に、やらせ疑惑で炎上するケースも少なくありません。
ダラシメンのやらせ疑惑
チャンネル登録者数約77万人を誇る心霊系YouTuber「ダラシメン」にも、やらせ疑惑が浮上したことがあります。
やらせだと言われる理由として、過去に多くの心霊系番組やYouTuberが仕込みをしていた背景があること、そしてある検証動画の影響があったようです。ある動画でトランシーバーから意味不明な声が聞こえた際、その正体が秘話モードではないかと指摘されました。
しかし、ダラシメンは「やらせをしない」ことをコンセプトに掲げており、実際に何も起こらない回も存在します。この点から、やらせの可能性は低いと考えられています。
フィッシャーズの心霊動画論争
フィッシャーズの心霊動画についても、やらせではないかという声があります。他のYouTuberと比べて心霊現象に遭遇する確率が高いことが、疑惑を呼んでいるのです。
やらせ派の意見としては、メンバーに動画編集の技術に長けた人がいることや、リーダーのシルクロードがホラー映画をプロデュースした経験があることなどが挙げられます。
一方で、本気で怖がっている様子や、有名心霊スポットで何度も撮影していることから、ガチだという意見も根強くあります。真相は不明ですが、ドッキリと明記された動画以外は、やらせではない可能性も十分にあるでしょう。
まとめ
心霊系YouTuberをめぐっては、実際の死亡事故から根も葉もない噂まで、様々な情報が飛び交っています。過激な企画による事故や、生配信中の不慮の事故で命を落とした配信者が実在することは事実です。
一方で、スキャンダルや活動休止、アカウント乗っ取りなどによって死亡説が流れるケースもあります。情報を目にした際は、まず事実確認をすることが大切です。
心霊系YouTuberの活動には常に危険が伴います。視聴者を楽しませることも重要ですが、何よりも自身の安全を第一に考えてほしいものです。









